俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
「じゃあ、そうしよう」丈一郎が、綾乃のまぶたにくちづけた。「嬉しいなあ。綾乃が、おれとの子どもが欲しいって思ってくれてたなんて……」

「わたし、いるのは兄貴だけで、女きょうだいがいるのに憧れてたから、女の子がいいなあ」秘所を探り当てられ、綾乃は眉間に皺を寄せる。「……まあ、こういうのは、事前に考えても、どうにもならないけど……」

「おれは、どっちでもいいよ。綾乃との子どもだったら」

「けい、ちゃん……」綾乃は、自分の声が上ずってしまうのが分かった。「けいちゃん。欲しいよ。けいちゃんが、すごく……」

 すると動かしていた指を止め、いつものように丈一郎は笑ったのだった。


「望むところよ」


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