Special Day
そのあと、千紘と一緒にレンタルしたのは少し前にやっていたホラー映画。
俺はホラー映画好きな方だけど、千紘はたぶん苦手。
強がって観れるとか言った千紘が悪いんだよ?
「お、お邪魔します……」
「どうぞ」
俺ん家に着いて、テレビがあるリビングに向かう。
物珍しそうにきょろきょろと部屋を見渡している千紘は、正直いうとおもしろい。
ていうか、自分の家に千紘がいるっていうのがすごく違和感。嬉しいんだけど。
「なんか飲む?」
「映画観るし大丈夫」
「おっけ」
千紘は映画を見てる間は飲み物は飲まない派らしい。
一緒に過ごす時間が長くなればなるほど、お互いに知ってることが増えていく。
映画を準備して、あとは再生するだけの段階。
ソファに座っている俺の真横に座っていた千紘が袖をぎゅっと掴んできた。
「怖いの?」
こくん、と一回首を縦に振る千紘。
レンタルするときは強がってたくせに、いざ観るとなると怖さが勝つらしい。
「怖かったらくっついてきてもいいよ」
「……っ、気が向いたらね」
「素直じゃないね」