追う恋はもうしたくない恋愛弱者の私、釣り合うはずのない敏腕ハイスペ社長に追われています
「ごっ、ご用がなければ戻りますが!」
ドアの向こうの皆にも聞こえたのでは、とひやりとするくらい大きな声が出てしまって、慌てて口を押さえる。
「ああ、待って。用はちゃんとある」
一方の鵜ノ崎さんは、あまり気にした素振りを見せずにデスクへ向かっていく。
おとなしく彼についていくと、ほどなく封筒を差し出された。
手触りの良い、上質そうな紙の封筒だ。なにかの招待状に見える。
「拝見しても?」
「もちろん」
にこやかに頷いた鵜ノ崎さんから封筒を受け取り、中身を確認する。
鵜ノ崎グループの創立記念式典……節目のパーティーの招待状だった。日時は今週末。四日後か、と予定を思い返しかけてから、いやこれと私になんの関係が、と慌てて正気を取り戻す。
「立場上、俺はこれに出ないといけないんだけど」
「は、はい」
「同席してほしい。柊木に、パートナーとして」
は、と堪らず目を見開いた。
無茶振りにも限度がある。
ドアの向こうの皆にも聞こえたのでは、とひやりとするくらい大きな声が出てしまって、慌てて口を押さえる。
「ああ、待って。用はちゃんとある」
一方の鵜ノ崎さんは、あまり気にした素振りを見せずにデスクへ向かっていく。
おとなしく彼についていくと、ほどなく封筒を差し出された。
手触りの良い、上質そうな紙の封筒だ。なにかの招待状に見える。
「拝見しても?」
「もちろん」
にこやかに頷いた鵜ノ崎さんから封筒を受け取り、中身を確認する。
鵜ノ崎グループの創立記念式典……節目のパーティーの招待状だった。日時は今週末。四日後か、と予定を思い返しかけてから、いやこれと私になんの関係が、と慌てて正気を取り戻す。
「立場上、俺はこれに出ないといけないんだけど」
「は、はい」
「同席してほしい。柊木に、パートナーとして」
は、と堪らず目を見開いた。
無茶振りにも限度がある。