追う恋はもうしたくない恋愛弱者の私、釣り合うはずのない敏腕ハイスペ社長に追われています
「私、好きになった人を追いかけちゃうんです、絶対。『しつこい』って嫌われるまで、ずっと」
「うん」
「追いかけて嫌われて、さんざん繰り返してきて……鵜ノ崎さんだって私に追われたらきっとうんざりします、私はそういう人間で、そうなるって決まってるんです、だからもう」
「『もう』、なに?」
柊木が一方的に喋るときは、彼女自身の傷の話をしているとき。
細い喉が揺れている。不意に、小刻みに震えるそこへ噛みつきたい衝動に駆られる。
「追わないでほしいです。鵜ノ崎さんのこと、好きだって、思わせないで……」
さらに深く俯いて片手で顔を覆った柊木は、傷ついたような顔をしていた。
普段は本人が巧妙に隠している柊木の弱い部分が、どうしようもないくらい好きだ。だいたい今の言葉はなんだ、ほぼ告白じゃないか――そう思ったら堪えきれなくなる。
「追わせたくなるよ。そんなこと言われたら」
髪に滑らせていた指が、自然と耳を辿る。
再びきつく抱き寄せ、指で顎を持ち上げて唇を寄せる。唇と唇が触れる寸前で動きを止めたが、柊木は拒まなかった。
「好きだ。柊木」
「うん」
「追いかけて嫌われて、さんざん繰り返してきて……鵜ノ崎さんだって私に追われたらきっとうんざりします、私はそういう人間で、そうなるって決まってるんです、だからもう」
「『もう』、なに?」
柊木が一方的に喋るときは、彼女自身の傷の話をしているとき。
細い喉が揺れている。不意に、小刻みに震えるそこへ噛みつきたい衝動に駆られる。
「追わないでほしいです。鵜ノ崎さんのこと、好きだって、思わせないで……」
さらに深く俯いて片手で顔を覆った柊木は、傷ついたような顔をしていた。
普段は本人が巧妙に隠している柊木の弱い部分が、どうしようもないくらい好きだ。だいたい今の言葉はなんだ、ほぼ告白じゃないか――そう思ったら堪えきれなくなる。
「追わせたくなるよ。そんなこと言われたら」
髪に滑らせていた指が、自然と耳を辿る。
再びきつく抱き寄せ、指で顎を持ち上げて唇を寄せる。唇と唇が触れる寸前で動きを止めたが、柊木は拒まなかった。
「好きだ。柊木」