追う恋はもうしたくない恋愛弱者の私、釣り合うはずのない敏腕ハイスペ社長に追われています
なにより、社長である鵜ノ崎さんとの関係が極めて安定していて、それが本当に良い。
今ではたまに、残業や同伴出張の後に食事に誘われたり、さっきみたいにお土産やプレゼントを渡されたりすることも増えた。働きぶりをある程度評価してもらえているという、前職ではあまり体感できなかった感触もある。
近頃では、プライベートの相談を持ちかけられることもある。
結婚とか恋愛とか、その手の赤裸々な話題は、個人的には仕事の話題よりも緊張してしまう。
『縁談を断った』
『好きな子がいるから踏ん切りがつかなくて』
『その子には何度もアプローチをかけてるけど、ずっと脈ナシなんだ』
『柊木はどうしたらいいと思う?』
真剣に尋ねられてしまえば、こちらとしても真剣に返さざるを得なくなる。
――鵜ノ崎さん、好きな人とかいるんだ。
それが率直な感想だった。この人をそこまで夢中にさせる女性、それ自体が新鮮だ。
見る限りでは、鵜ノ崎さんは追う恋よりも相手から追われる恋のほうが多そうなのに……仕事に関わりのない場面でも、女性から頻繁に声をかけられているからか、なおさらそう感じる。
そんな彼が、脈ナシと自覚しながら追いかけている女性がいる。なんだかすごい。
今ではたまに、残業や同伴出張の後に食事に誘われたり、さっきみたいにお土産やプレゼントを渡されたりすることも増えた。働きぶりをある程度評価してもらえているという、前職ではあまり体感できなかった感触もある。
近頃では、プライベートの相談を持ちかけられることもある。
結婚とか恋愛とか、その手の赤裸々な話題は、個人的には仕事の話題よりも緊張してしまう。
『縁談を断った』
『好きな子がいるから踏ん切りがつかなくて』
『その子には何度もアプローチをかけてるけど、ずっと脈ナシなんだ』
『柊木はどうしたらいいと思う?』
真剣に尋ねられてしまえば、こちらとしても真剣に返さざるを得なくなる。
――鵜ノ崎さん、好きな人とかいるんだ。
それが率直な感想だった。この人をそこまで夢中にさせる女性、それ自体が新鮮だ。
見る限りでは、鵜ノ崎さんは追う恋よりも相手から追われる恋のほうが多そうなのに……仕事に関わりのない場面でも、女性から頻繁に声をかけられているからか、なおさらそう感じる。
そんな彼が、脈ナシと自覚しながら追いかけている女性がいる。なんだかすごい。