追う恋はもうしたくない恋愛弱者の私、釣り合うはずのない敏腕ハイスペ社長に追われています
もっとも、私に相談して正解を知りたがっている感じはしない。
誰かに話せばそれだけで気が紛れる、そういう種類の相談なのかもしれない。実際、私なりに精一杯考えて回答を伝えるたび、鵜ノ崎さんは必ずお礼を伝えてくれる。
とはいっても、万年仕事中毒の人間にするべき相談ではなさすぎる。
そこはさすがに人選ミスとしか言えない。私自身、追う恋をしては捨てられてきた。特に、最後となった酒巻先輩との恋は、恋そのものに対する私の気持ちを完全に凍らせた。今の私は、色恋沙汰とは完全に無縁の人間なのだ。
本人が覚えていないにしても、鵜ノ崎さんは、私の最後の恋が散った瞬間を目撃したひとりに違いない。
あの場に居合わせた人たちの顔を、正直、私はほとんど覚えていない。でも、学内の有名人だった鵜ノ崎さんだけははっきり覚えている。大勢の前、それも彼のような人にまで惨めな姿を見られたことは、私にとって強烈な経験だった。
自分から追う恋は二度としない――あの日の決意は今も揺らいでいない。だから仕事に生きている。十年が経った今も、私のスタンスは一切変わっていない。
そんな私に恋愛相談を持ちかけるなんて、やはりナンセンスだ。
誰かに話せばそれだけで気が紛れる、そういう種類の相談なのかもしれない。実際、私なりに精一杯考えて回答を伝えるたび、鵜ノ崎さんは必ずお礼を伝えてくれる。
とはいっても、万年仕事中毒の人間にするべき相談ではなさすぎる。
そこはさすがに人選ミスとしか言えない。私自身、追う恋をしては捨てられてきた。特に、最後となった酒巻先輩との恋は、恋そのものに対する私の気持ちを完全に凍らせた。今の私は、色恋沙汰とは完全に無縁の人間なのだ。
本人が覚えていないにしても、鵜ノ崎さんは、私の最後の恋が散った瞬間を目撃したひとりに違いない。
あの場に居合わせた人たちの顔を、正直、私はほとんど覚えていない。でも、学内の有名人だった鵜ノ崎さんだけははっきり覚えている。大勢の前、それも彼のような人にまで惨めな姿を見られたことは、私にとって強烈な経験だった。
自分から追う恋は二度としない――あの日の決意は今も揺らいでいない。だから仕事に生きている。十年が経った今も、私のスタンスは一切変わっていない。
そんな私に恋愛相談を持ちかけるなんて、やはりナンセンスだ。