追う恋はもうしたくない恋愛弱者の私、釣り合うはずのない敏腕ハイスペ社長に追われています
「して、ないです。油断なんか」
強引に腰を抱く腕に指を添え、自分からも広い背中に腕を巻きつける。
びく、と小さく背が跳ねた、その感触が伝わってくる。
鵜ノ崎さんには好きだと言わせておいて、自分は返事を濁したまま思わせぶりな態度ばかり取っているのは、やはり良くない。
私は、私の本当の気持ちを、この人に伝えなければならない。
今がその最良のタイミングなのだと思う。でも。
「ごめんなさい。私、まだ、好きって言えない……んですけど」
続きが口を滑ってくれない。〝けど〟に続けなければならない、肝心な〝好きなんです〟がどうしても言えない。
同時に、勢い良く頬に熱が溜まり始める。
言っていることがめちゃくちゃだ。〝まだ好きだと言えないけれど〟だなんて、もう好きだと言っているようなものなのに。
鵜ノ崎さんも同じことを考えているらしかった。
ふふ、と吐息だけで笑う声が耳を擽り、けれど彼は私の矛盾をわざわざ追及してこなかった。
「いいよ。無理すんな」
顎を持ち上げられ、ゆっくりと唇を近づけられる。
見つめ返せない私を、鵜ノ崎さんはまっすぐに視線で射抜いて、そして。
強引に腰を抱く腕に指を添え、自分からも広い背中に腕を巻きつける。
びく、と小さく背が跳ねた、その感触が伝わってくる。
鵜ノ崎さんには好きだと言わせておいて、自分は返事を濁したまま思わせぶりな態度ばかり取っているのは、やはり良くない。
私は、私の本当の気持ちを、この人に伝えなければならない。
今がその最良のタイミングなのだと思う。でも。
「ごめんなさい。私、まだ、好きって言えない……んですけど」
続きが口を滑ってくれない。〝けど〟に続けなければならない、肝心な〝好きなんです〟がどうしても言えない。
同時に、勢い良く頬に熱が溜まり始める。
言っていることがめちゃくちゃだ。〝まだ好きだと言えないけれど〟だなんて、もう好きだと言っているようなものなのに。
鵜ノ崎さんも同じことを考えているらしかった。
ふふ、と吐息だけで笑う声が耳を擽り、けれど彼は私の矛盾をわざわざ追及してこなかった。
「いいよ。無理すんな」
顎を持ち上げられ、ゆっくりと唇を近づけられる。
見つめ返せない私を、鵜ノ崎さんはまっすぐに視線で射抜いて、そして。