独占欲に火がついた御曹司が溺愛猛追で鉄壁ガードを崩してきます

《3》

 訊きたいことがある、と単刀直入に打ち込んだメッセージに、レミも極めて端的な返事をしてきた。

『直接会ってくれるなら』

 電話やメッセージでのやり取りには応じられない、という意図らしかった。
 それも私の不安を煽った。会わないほうが、お互いに諸々のリスクが低く済みそうなのに……下手に記録を残されたくないのだろうか。

『今日、お仕事は何時頃に終わりますか?』

 急すぎる提案に、さすがに額を押さえた。
 とはいえ、あの動画はレミの手中だ。彼女の気持ちひとつで簡単に拡散されかねない今、先延ばしにするのは得策ではないと考え、結局は応じた。

 私からは『例の動画を流出させないでくれるなら行く』と条件を提示し、承諾をもらっている。

 軽く食事を済ませてから訪れたのは、レミの所属プロダクションが入っているビル内の喫茶店だ。
 時刻は午後八時手前。待ち合わせ場所に指定されたその店のソファ席で、私はそわそわと膝を擦り合わせる。

 わけの分からない事態が立て続けに起きて、今にも目が回りそうだ。
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