追う恋はもうしたくない恋愛弱者の私、釣り合うはずのない敏腕ハイスペ社長に追われています
咄嗟にはなにも返せなかった。
その間も、レミさんの表情は変わらなかった。
嬉しそうな、少し照れくさそうな表情を、彼女はちっとも崩さない。
『レミちゃんってずっとブロンドとかピンクとか派手な髪だったんですけど、最近黒髪にイメチェンしたんです』
田口さんの言葉が蘇る。
違和感があった。今までで最も強烈な違和感だった。それに呑まれてしまう前にと、私は早々に口を開く。
「レミさん。さっそくなんですが、今日は訊きたいことが」
「分かってます。鵜ノ崎の件ですよね」
眉尻を下げた彼女の、不穏に低まった声を聞き、ぎくりと頬が引きつった。
鵜ノ崎さんを呼び捨てにした彼女の声には、遠慮も躊躇も感じられない。
どうして、と疑問が浮かんだ直後に思い至る。この人は鵜ノ崎さんとの縁談を断られている。となれば確かに、彼に良い印象を持っていない可能性もある。
でも、それでは彼女があの動画を私に示した理由が説明できない。
混乱のせいで頭がくらくらする。
堪らず額を押さえたと同時に、ふう、とレミさんが溜息交じりに零した。
「ねえ。アユカさんがあの男と付き合ってるのって、なんでなんですか?」
その間も、レミさんの表情は変わらなかった。
嬉しそうな、少し照れくさそうな表情を、彼女はちっとも崩さない。
『レミちゃんってずっとブロンドとかピンクとか派手な髪だったんですけど、最近黒髪にイメチェンしたんです』
田口さんの言葉が蘇る。
違和感があった。今までで最も強烈な違和感だった。それに呑まれてしまう前にと、私は早々に口を開く。
「レミさん。さっそくなんですが、今日は訊きたいことが」
「分かってます。鵜ノ崎の件ですよね」
眉尻を下げた彼女の、不穏に低まった声を聞き、ぎくりと頬が引きつった。
鵜ノ崎さんを呼び捨てにした彼女の声には、遠慮も躊躇も感じられない。
どうして、と疑問が浮かんだ直後に思い至る。この人は鵜ノ崎さんとの縁談を断られている。となれば確かに、彼に良い印象を持っていない可能性もある。
でも、それでは彼女があの動画を私に示した理由が説明できない。
混乱のせいで頭がくらくらする。
堪らず額を押さえたと同時に、ふう、とレミさんが溜息交じりに零した。
「ねえ。アユカさんがあの男と付き合ってるのって、なんでなんですか?」