追う恋はもうしたくない恋愛弱者の私、釣り合うはずのない敏腕ハイスペ社長に追われています
「けど今は、自分が傷ついてでも傍にいたいって思える人と出会えました。それが鵜ノ崎さんです」
「あ……」
「だから彼を悪く言うのはやめてください。私が悪く言われるよりつらい」
暖房の効いた室内で、レミさんの頼んだアイスティーの氷がグラスの中で溶け、カランと音を立てて崩れる。
鵜ノ崎さんには、私を騙す意図なんかない。絶対に。
私はこの二年半、ずっと彼の隣で働いてきた。ずっと傍にいた。このひと月で私たちの距離はもっともっと近づいて、だから疑いの余地なんてありはしない。
「私、もう知ってるんです。私を騙すとか傷つけるとか、あの人はそういうことをする人じゃない」
膝に置いた拳を握り締める。
レミさんがテーブルの上でそうしているように、強く。
クルーズデートのときの鵜ノ崎さんの言葉の意味を、やっと正しい意味で理解する。
『結婚って、柊木はなんだと思う?』
最初から決まってる。駒みたいに使ったり使われたり。そういう家。
鵜ノ崎さんの口から直接語られた言葉が、頭を巡って回って弾けて、ちりちりと目の奥が痛み出す。
「あ……」
「だから彼を悪く言うのはやめてください。私が悪く言われるよりつらい」
暖房の効いた室内で、レミさんの頼んだアイスティーの氷がグラスの中で溶け、カランと音を立てて崩れる。
鵜ノ崎さんには、私を騙す意図なんかない。絶対に。
私はこの二年半、ずっと彼の隣で働いてきた。ずっと傍にいた。このひと月で私たちの距離はもっともっと近づいて、だから疑いの余地なんてありはしない。
「私、もう知ってるんです。私を騙すとか傷つけるとか、あの人はそういうことをする人じゃない」
膝に置いた拳を握り締める。
レミさんがテーブルの上でそうしているように、強く。
クルーズデートのときの鵜ノ崎さんの言葉の意味を、やっと正しい意味で理解する。
『結婚って、柊木はなんだと思う?』
最初から決まってる。駒みたいに使ったり使われたり。そういう家。
鵜ノ崎さんの口から直接語られた言葉が、頭を巡って回って弾けて、ちりちりと目の奥が痛み出す。