追う恋はもうしたくない恋愛弱者の私、釣り合うはずのない敏腕ハイスペ社長に追われています
胸が締めつけられる。
私の好きな人は、私のために、私を追う人から私を庇って、守って、声をあげている――私のために。
自分の腕が思ったよりも震えていると、今頃になって初めて気づいた。
強い執着を私に向けてくるレミさんの視線に、私は間違いなく恐怖を覚えていたのだと。
有名人であること以外の素性が分からない相手からの呼び出しに応じるだけでもかなり削れていたし、どう応じたらいいのかも本当に手探りだった。
極度の緊張から解放された私は今、鵜ノ崎さんに守られて安堵を噛み締めている。安堵ゆえに震えている。気が緩んで、このまま床に座り込んでしまいそうになるほど。
ふん、と鼻で笑うレミさんの声が聞こえ、私ははっと現実に引き戻された。
緩んでいた緊張もにわかに舞い戻り、背筋が強張る。
「こんな幼稚なことしか言えない男だったなんて。ねぇ、アユカさんだってがっかりしたんじゃな……」
呆れの滲んだレミさんの声は、半端に途絶えてそれきりだ。
私へ訴えかけるように視線を向けてきた彼女の目には、きっと私が鵜ノ崎さんを見つめる、それこそ呆れるほど無防備な顔が映り込んでいたのだと思う。
「骨抜きすぎる」
私の好きな人は、私のために、私を追う人から私を庇って、守って、声をあげている――私のために。
自分の腕が思ったよりも震えていると、今頃になって初めて気づいた。
強い執着を私に向けてくるレミさんの視線に、私は間違いなく恐怖を覚えていたのだと。
有名人であること以外の素性が分からない相手からの呼び出しに応じるだけでもかなり削れていたし、どう応じたらいいのかも本当に手探りだった。
極度の緊張から解放された私は今、鵜ノ崎さんに守られて安堵を噛み締めている。安堵ゆえに震えている。気が緩んで、このまま床に座り込んでしまいそうになるほど。
ふん、と鼻で笑うレミさんの声が聞こえ、私ははっと現実に引き戻された。
緩んでいた緊張もにわかに舞い戻り、背筋が強張る。
「こんな幼稚なことしか言えない男だったなんて。ねぇ、アユカさんだってがっかりしたんじゃな……」
呆れの滲んだレミさんの声は、半端に途絶えてそれきりだ。
私へ訴えかけるように視線を向けてきた彼女の目には、きっと私が鵜ノ崎さんを見つめる、それこそ呆れるほど無防備な顔が映り込んでいたのだと思う。
「骨抜きすぎる」