追う恋はもうしたくない恋愛弱者の私、釣り合うはずのない敏腕ハイスペ社長に追われています
細心の注意を払って問いかける。
「そういったお話は、想いを寄せている方に打診されたほうが良いのでは?」
「……いや……俺は柊木がいいなって思ってる……」
おずおずと切り出すと、鵜ノ崎さんは額を押さえて深く俯いた。
さっきと同じで、彼の声音はそこはかとなくげんなりしていた。いけない。相手の女性が鵜ノ崎さんに対して脈ナシだという事情をすでに知らされているのに、かなり無神経な提案をしてしまった。
「頼むよ。柊木にしか頼めないんだ、こんなこと」
俯いていた鵜ノ崎さんは、顔を上げて上目遣いで私を見つめた後、再び深々と頭を下げた。
はっとする。
鵜ノ崎さんにとって、これは自ら頭を下げるべき頼みごとなのだ。それも私以外の誰にも頼めないこと――信頼が厚い。光栄が過ぎる。
「二年以上一緒に働いてきて、柊木、もうだいぶ俺のこと分かってくれてるだろ?」
「うーん、うん、まぁ、おおよそは」
「謙遜するなよ、俺も柊木を信頼してる。だから柊木がいいんだ」
光栄すぎて浮かれた私の返事は、まるで友達にでもするような軽いノリになってしまう。
いけない、平静を保たなければ、と自分を律していると、間を置かず手を取られた。
「そういったお話は、想いを寄せている方に打診されたほうが良いのでは?」
「……いや……俺は柊木がいいなって思ってる……」
おずおずと切り出すと、鵜ノ崎さんは額を押さえて深く俯いた。
さっきと同じで、彼の声音はそこはかとなくげんなりしていた。いけない。相手の女性が鵜ノ崎さんに対して脈ナシだという事情をすでに知らされているのに、かなり無神経な提案をしてしまった。
「頼むよ。柊木にしか頼めないんだ、こんなこと」
俯いていた鵜ノ崎さんは、顔を上げて上目遣いで私を見つめた後、再び深々と頭を下げた。
はっとする。
鵜ノ崎さんにとって、これは自ら頭を下げるべき頼みごとなのだ。それも私以外の誰にも頼めないこと――信頼が厚い。光栄が過ぎる。
「二年以上一緒に働いてきて、柊木、もうだいぶ俺のこと分かってくれてるだろ?」
「うーん、うん、まぁ、おおよそは」
「謙遜するなよ、俺も柊木を信頼してる。だから柊木がいいんだ」
光栄すぎて浮かれた私の返事は、まるで友達にでもするような軽いノリになってしまう。
いけない、平静を保たなければ、と自分を律していると、間を置かず手を取られた。