追う恋はもうしたくない恋愛弱者の私、釣り合うはずのない敏腕ハイスペ社長に追われています
なに言ってるんだろう私、と足元がふらつく。
そのまま、ぐ、と腰を抱かれた。
「あ……っ」
ふらついたからだ。私が隙を見せたからだ。
鵜ノ崎さんには前にも言われている。男を前に油断するなと。俺も男なんだ、と。
「ふうん。姫田、ね」
耳打ちするように囁かれ、唇を噛み締める。
今の話の中で、鵜ノ崎さんは姫田さんの名前を出してはいない。私の口から直にその名前が出るのを待っていたのかもしれない、と今さら意図に気づいて眩暈がした。
思い知らされる。
仕事モードを剥がされた私は、こんなにも脆くて弱くて、隙だらけ。
「柊木はただ、勝手に柊木に尽くしたがる俺のこと、隣で眺めてればいいだけだよ」
耳に近づいた唇が、吐息ごと吹き込むようにして囁いてくる。
尽くしたがる……鵜ノ崎さんはそういう設定にしたいだけだ。彼の家族を含め、周囲を騙すために演技を続けるというだけ。もっと恋人らしく見えたほうがいい、とこのデートに誘ってくれたときにも言っていた。
これは仕事だ。演技だ。
そう思わなければ駄目だ。でないと、私は。
そのまま、ぐ、と腰を抱かれた。
「あ……っ」
ふらついたからだ。私が隙を見せたからだ。
鵜ノ崎さんには前にも言われている。男を前に油断するなと。俺も男なんだ、と。
「ふうん。姫田、ね」
耳打ちするように囁かれ、唇を噛み締める。
今の話の中で、鵜ノ崎さんは姫田さんの名前を出してはいない。私の口から直にその名前が出るのを待っていたのかもしれない、と今さら意図に気づいて眩暈がした。
思い知らされる。
仕事モードを剥がされた私は、こんなにも脆くて弱くて、隙だらけ。
「柊木はただ、勝手に柊木に尽くしたがる俺のこと、隣で眺めてればいいだけだよ」
耳に近づいた唇が、吐息ごと吹き込むようにして囁いてくる。
尽くしたがる……鵜ノ崎さんはそういう設定にしたいだけだ。彼の家族を含め、周囲を騙すために演技を続けるというだけ。もっと恋人らしく見えたほうがいい、とこのデートに誘ってくれたときにも言っていた。
これは仕事だ。演技だ。
そう思わなければ駄目だ。でないと、私は。