ひとつの月とふたつの太陽〜正しくない恋のやり方〜
それからというもの――
家が隣同士ということもあり、旭とは時間がかぶると朝の登校や、帰り道、自然と一緒に歩くようになった。
最初は近寄りがたい雰囲気を放っていた旭だったけど、
次第に周りに打ち解けていき、笑顔を見せるようになった。
私はみんなから"ルウちゃん"って呼ばれてて、
いつのまにか、旭も私のことを"ルウ"って呼んでくれるようになった。
それが、なんだか少し嬉しかった。
けど、この時の私にとって旭は、
ただ近所に越してきた“かっこいい男の子”くらいの印象だった。
けれど、私が旭を本格的に意識するようになったのは、
その後に起きた、ある事件がきっかけだった。