完璧王子×天然お嬢様~政略結婚のお相手は、喧嘩も強いんです~
すると要さんが横から口を出す。
「迅、おしゃべりはその辺にしとけ」
「あ、失礼いたしました。では引き続き頑張ってくださいね」
迅さんが一礼した。
「ありがとうございます!」
私も立ち上がって一礼すると、迅さんにふっと笑われた。
パタン……と重厚なドアが閉まり、ソファに再び座る。
「迅がくると随分楽しそうだな」
「……え?」
「声が全然違う。すごく嬉しそうだ」
私……そんな声してた?
確かに迅さんは優しいし、一緒にいると安心するけど……
「……それにいつの間にか名前で呼んでるし。〝峰山〟でいいだろ……」
要さんはなぜか軽くため息をつきながら紅茶を飲む。
機嫌が悪そう……?
「迅さんは要さんのことよく御存じだから……要さんの色んな話が聞けて嬉しいだけです」
「俺の話?」
「はい。要さんの奥さんになるんですから……旦那さんの事はよく知っておきたくて」
そう言うと、要さんは顔を背けた。
なにか変なことを言っただろうか……
「要さん……?」
「……急にそういうこと言うな」
よく見ると顔が赤くなっている気がする!?