完璧王子×天然お嬢様~政略結婚のお相手は、喧嘩も強いんです~
「じゃあお言葉に甘えて少しだけ……」
要さんのベッドかぁ……
なんだか恐れ多いけど。
「俺のベッドで寝るとかレアだぞ」
「ですよね……」
その時、要さんが横になった私の首元を見た。
「それ……」
「あ、指輪ですか?」
「いつも身に付けてるんだな」
「なんだかお守りみたいになっちゃってて……これをしてると落ち着くんです」
「……そうか」
要さんが側でベッドに座り、私を上から見下ろしている。
「その持ち主に会いたいか?」
「え……そうですね……」
会ったら返さなくちゃいけないのに、この指輪のネックレスがなくなると思うとそれも寂しいな……
私を見る要さんの目がとても優しくて。
それを見ていたら幸せに満ち溢れて、ウトウトと眠りに落ちてしまった。
夢なのかわからないけど……
声が聞こえた。
「ずっとつけてろよ……」
……え?
「お前を……守ってくれるように」
……要さん、なんて?
意識が、ゆっくり沈んでいく。
あったかい……
私の髪を撫でてくれてる手の感触が、心地よくて。
安心してしまって――
そのまま、眠りに落ちた。