完璧王子×天然お嬢様~政略結婚のお相手は、喧嘩も強いんです~

「……俺はお前の彼氏だろ?」

「彼氏……って思っていいんですか?」

「思うも何も、そうじゃないのか?」

当たり前にそう言われ、口が緩む。

嬉しい……

「なに笑ってんだよ」

「いえ……すごい嬉しくて……私、要さんの彼女なんですね」

笑顔でそう答えると、要さんがそっぽを向いた。

「……どうしたんですか?」

「いや……」

不思議に思っていると、ぼそっと呟いた。

「可愛すぎ……」

「え!?」

「そうやって……無防備に笑うな」

「笑うなって言われても……」

「俺の中に、どんどん入りこんでくるだろ」

なんて返したらいいのか。

「最近、頭ん中花音のことばっかで……困るんだよ」

頬杖ついて、少し恥ずかしそうにこっちを見てくる。

「……それはこっちのセリフです!」

あんなにクールで素っ気なかった要さんが……こんな姿を見せてくるなんて。

すると立ち上がり、突然私の事を抱き上げた。

ふわっと体が浮く。

「要さん!?」

「いい加減慣れろ」

心臓の音がうるさくなる。

どこに連れて行かれるのかわかっているのに、止める言葉が出てこない。

勉強会をした日もこうやって私を連れてって寝かせてくれたけど……

案の定、寝室に入った。

「あの……」

無言のまま私をベッドに降ろす。

「一緒に寝たい」

「え!?」

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