完璧王子×天然お嬢様~政略結婚のお相手は、喧嘩も強いんです~

言い切ると、要さんがじっと私を見つめた。

その目が、少しだけ熱を帯びている。

「あのさ……」

「はい」

「それ、反則」

「え?」

「これ以上、好きにさせてどうすんだよ」

胸がどくんと跳ねる。

要さんは困ったように片手で顔を覆った。

「あー……花音にはかなわねぇな」

「ふふっ……」

思わず笑うと、要さんが眉を寄せた。

「笑うな。こっちは結構限界」

その瞬間、ぐいっと腕を引かれる。

気づけばまた胸の中だった。

「……部屋入っていいか?」

耳元で低く囁かれ、私は迷わず頷いた。

要さんが私の部屋のドアを開けて中に入ると、すぐにキスが降ってきた。

「要さ……まだドア閉まってないっ……」

「別に気にするな」

そう言って私を壁際まで追いやり、逃げ場をなくす。

熱いキスを何度もされ、頭がクラクラしてくる。

そして半ば強引に私を担ぎ、ベッドまで運んだ。

「あ、あのっ……」

要さんは何も言わずネクタイを外し、ワイシャツを脱いだ。

筋肉質な腕が露わになり、思わず顔を両手で隠してしまった。

「要さん!?」

「なに驚いてんだよ、こんなシチュ今まで何回もあったろ?」

「そうですけどっ!あの時は服脱いだりしてないしっ」

頭が大混乱で、顔が一気に熱くなる。

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