完璧王子×天然お嬢様~政略結婚のお相手は、喧嘩も強いんです~
それそれの想い
数日後――
アルティウスの関係者たちは次々と逮捕され、早乙女宗一郎も正式に身柄を拘束された。
連日ニュースではその話題が流れ、世間は大騒ぎになっている。
けれど私にとって一番気になっていたのは、別のことだった。
「緊張してんの?」
病院の廊下を歩きながら、隣で要さんが小さく笑う。
「だ、だって……」
今日は大我さんのお見舞いに来ている。
あの日以来、ちゃんと顔を見るのは初めてだった。
「あいつ、意外と元気らしいけど」
「そうなんですか?」
「ああ。医者と喧嘩してるって」
「えぇ……」
少しだけ安心している自分がいた。
病室の前へ到着すると、要さんが軽くノックする。
「入るぞ」
扉を開けた瞬間。
「おっ、やっと来たか」
ベッドの上で、大我さんがいつもの調子で笑った。
お腹には包帯が巻かれているけれど、思ったより元気そうでホッとする。
「大我さん……!」
思わず駆け寄ると、大我さんが少し目を丸くした。
「そんな顔すんなよ。死にかけたのは事実だけど」
「笑い事じゃありませんっ!」
「はいはい」
苦笑しながら肩をすくめる。