完璧王子×天然お嬢様~政略結婚のお相手は、喧嘩も強いんです~
言いながら、私は恐る恐る本棚の陰から出てきた。
要さんと峰山さんの姿が見える。
そして……
次の瞬間、私の体が固まった。
「……え!?」
要さんの手には、黒い銃。
そして峰山さんも、同じように銃を構えていた。
しかも、その銃口はしっかりとこちらに向いている。
「あ、あのっ」
頭が追いつかない。
銃?
銃って……あの銃?
映画とかで見るやつ?本物!?
私は数回瞬きをした。
でも何度見ても、それは銃だった。
「……」
静かな部屋。
要さんは私をまっすぐ見ている。
いつもの要さんじゃない。
目が、冷たい。
「……どこまで聞いた」
低い声。
背筋がぞくっとし、足が震える。
「ち、違うんです!本当に迷っただけで!」
「質問に答えろ」
要さんが一歩近づく。
銃口は下げない。
私は完全にパニックだった。
「あの……その……」
視界がぐらぐらする。
足の力が抜けた。
「ひゃっ」
私はその場にへたりこんで、腰が抜けた。
数秒の沈黙の後、峰山さんが小さく息を吐く。
「……どうやら、演技ではなさそうですね」