完璧王子×天然お嬢様~政略結婚のお相手は、喧嘩も強いんです~
花嫁修業開始!
軽いノックの音で目が覚めた。
「花音様、朝でございます」
扉の向こうから聞こえる声……紬ちゃんだ。
「……はい」
少し慌てて返事をすると、扉が開いた。
「おはようございます」
紬ちゃんは落ち着いた表情で一礼する。
「おはよう、紬ちゃん」
私が言うと、紬ちゃんは一瞬だけこちらを見る。
まだ心開いてくれてないよね……
特に反応もなく、淡々と続けた。
「本日からレッスンが始まります。準備をお願いします」
「あ、はい!」
改めて言われると、少し緊張する。
着替えを終えると、紬ちゃんが一枚の紙を差し出した。
「本日の予定です」
私はそれを受け取った。
「……え」
思わず声が出た。
「多くない……?」
予定表にはびっしりと時間割が並んでいた。
料理、ダンス、語学、ピアノ、華道、茶道、着付け、テーブルマナー。
「社交の場で恥をかかないためのものです」
紬ちゃんは淡々と言う。
「要様の奥様になる以上、必要なことですので」
「そ、そうだよね……」
私は予定表を見つめながら頷く。
テーブルマナーやピアノ、茶道は小さい頃からお母様に教わっていた。
特に茶道は得意。