引きこもり令嬢は皇妃になんてなりたくない!~強面皇帝の溺愛が駄々漏れで困ります~5
「まぁ俺のかわいいエレスティアだ、ファンが続々増えているのも分かる。臣下が不安がる可能性を排除するため、あとで古代王に『何かあれば助力してほしい』と頼んでおこう」
「古代の中でバケモノじみた最強の古代王に、そんな軽く頼み事を……」
そう口にした部下が震え上がる。
そういえば、と他の部下たちも反応した。
「皇妃様の影響なのかな? 初めはどんな怖い存在なのだろうと思ったけど、恐ろしい王という感じはあまりないかも」
「確かに。皇妃様の召喚魔法だからな?」
「魔力が小さくなった今も強すぎるが、全盛期より制限されている状態みたいだからな。恐れる必要はないと言われた言葉を、我々も今になって実感しているのだろう」
「そうですよねっ、オリジナルの『最強の古代王』ではないですし」
そんな会話が始まったところで、ジルヴェストはいたたまれず謁見の場へと移動することにした。
(本人そのものが出てきているんだよなぁ……)
一部の者たちにだけしか明かしていないが、あれは古代王ゾルジアそのものだ。魔法具研究局宮殿支部の問題な発明が久々にされ、エレスティアの影響を受けてひょんなことに現代へと蘇った。
発明品が原因とはジルヴェストは言えない。
彼はある日急にいなくなった最強の古代王として語り継がれているが、生きることに飽きて、消えることにしたらそうなった、と本人は言った。
エレスティアは、そんな古代王ゾルジアと同じ魔力を持っている。
古代王ゾルジア曰く、エレスティアは初めて見た〝自分ととても近い存在〟、なのだとか。
(性別だけが違っていて見た目もそっくり……古代王たちがいた時代は遥か遠い昔のことだが、何かしらエレスティアとは繋がりがあるのだろうか)
召喚されたために見た目が似たのでは、という仮説も立てられているが、古代王ゾルジアが描かれた絵画を見た時、ジルヴェストはそこに描かれているのが男のエレスティアだという妙な感覚に一瞬襲われた。
(いや、前世だとか、生まれ変わる前の魂だとかいう話はくだらない)
ジルヴェストは謁見の場に踏み込むと同時に、またしても思い出してしまったあの奇妙な感覚を、頭から追いやることに決めた。
「古代の中でバケモノじみた最強の古代王に、そんな軽く頼み事を……」
そう口にした部下が震え上がる。
そういえば、と他の部下たちも反応した。
「皇妃様の影響なのかな? 初めはどんな怖い存在なのだろうと思ったけど、恐ろしい王という感じはあまりないかも」
「確かに。皇妃様の召喚魔法だからな?」
「魔力が小さくなった今も強すぎるが、全盛期より制限されている状態みたいだからな。恐れる必要はないと言われた言葉を、我々も今になって実感しているのだろう」
「そうですよねっ、オリジナルの『最強の古代王』ではないですし」
そんな会話が始まったところで、ジルヴェストはいたたまれず謁見の場へと移動することにした。
(本人そのものが出てきているんだよなぁ……)
一部の者たちにだけしか明かしていないが、あれは古代王ゾルジアそのものだ。魔法具研究局宮殿支部の問題な発明が久々にされ、エレスティアの影響を受けてひょんなことに現代へと蘇った。
発明品が原因とはジルヴェストは言えない。
彼はある日急にいなくなった最強の古代王として語り継がれているが、生きることに飽きて、消えることにしたらそうなった、と本人は言った。
エレスティアは、そんな古代王ゾルジアと同じ魔力を持っている。
古代王ゾルジア曰く、エレスティアは初めて見た〝自分ととても近い存在〟、なのだとか。
(性別だけが違っていて見た目もそっくり……古代王たちがいた時代は遥か遠い昔のことだが、何かしらエレスティアとは繋がりがあるのだろうか)
召喚されたために見た目が似たのでは、という仮説も立てられているが、古代王ゾルジアが描かれた絵画を見た時、ジルヴェストはそこに描かれているのが男のエレスティアだという妙な感覚に一瞬襲われた。
(いや、前世だとか、生まれ変わる前の魂だとかいう話はくだらない)
ジルヴェストは謁見の場に踏み込むと同時に、またしても思い出してしまったあの奇妙な感覚を、頭から追いやることに決めた。

