ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!
「すごい人……!」

たどり着いた商店街は案の定、大騒ぎになっていた。
街路樹(がいろじゅ)の葉が、クリスタルのように凍りついている。
軒先(のきさき)の野菜が、宝石みたいに固まっている。
自動販売機の飲み物が凍って、破裂しそうになっている。
そんな話ばかりが飛び交っている。
しかも、どこかのテレビ関係者らしき人たち、はたまた、警察官の人たちもいた。

(やっぱり、大変な騒ぎになっている……!)

あわあわしていたら、ナナちゃんがぐいぐいと詰め寄ってきた。

『まひろ様、妖気を感じますの! まだ、この近くにいる可能性が高いですの!』
「そうなんだね。早く見つけなくちゃ!」

人ごみにあふれた通りの中を、わたしたちはかき分けるようにして進んでいった。
だけど、ある程度進んだところで、ぴたりと足を止める。
何故なら、商店街の入口には、立ち入り禁止のテープがはられていたからだ。

「ここから先は、立ち入り禁止です! 入らないでください!」
「危ないから離れて! 下がってください!」

警察の人たちの言葉で、商店街の周りは一瞬でピリッとした空気に包まれた。
息が真っ白になって、前が見えないほどの冷気。
商店街の入り口は、街灯がクリスタルのように凍りついている。
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