ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!
蒼生くんの言葉が気になるけれど。
仕方ない。
この件は後回しだ。
確か、ここから左に回ったらいいんだよね?

「よし、行こうぜ!」
「うん!」

ゆっくり歩き出した平の後を追う。
曲がり角を抜けた瞬間、わたしたちは言葉を失った。

「……なに、これ」

そこは見慣れた商店街のはずなのに、街全体が巨大な『氷の彫刻』に閉じ込められたみたいになっていた。
アーケードの屋根からは、槍のようなツララがびっしりと垂れ下がり、足元のタイルは鏡のように凍りついている。

「まひろ、すべるなよ。足元に気をつけろ!」
「……うん。平、ありがとう!」

平が、転けそうになったわたしの手をグイッと引き寄せる。

「ここから……どうしたらいいんだろう?」

そう言った途端、近くの氷の壁がキラキラと輝き始めた。
もしかして、この壁を読み取ったらいいのかな?

「よし、氷の壁をスキャン!」

カバンから取り出したバーコードリーダーで、氷の壁を読み取る。
ピッ――。
電子音とともに、ぽわっと『隠し扉のコード』が出てきた。

「ここから入れるのかな?」

わたしは答えを求めるように、『隠し扉のコード』に触れた。
ギギィッ。
すると、隠し扉がひとりでに開いた。
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