ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!
「これって……」

アーケードの中は、完全に別世界だった。
街灯からぶら下がる氷のツララが、わたしたちをこばむように鋭くとがっている。

「雪……?」

ふわりと氷の結晶が舞う。
肌に触れる風の感触が、氷のように冷たく感じた。
まさに扉の向こう側は、アーケードの形をした『氷の迷宮』だった。

「……っ、さむ。凍りそう……!」
「まひろ、大丈夫か?」
「……うん」

寒さに震えるわたしを、平が力強く支えてくれる。

『まひろ様、平様……あそこですの! 商店街のキッチンカーのそばに、誰かいますの!』

ナナちゃんが指差した先。
すべてが凍りついたキッチンカーのそばに、透き通るような白い肌をした、小さな女の子が立っていた。
彼女がひと息つくたびに、辺りにダイヤモンドダストが舞い上がる。

『だれ……?』

真っ白な着物を着た女の子が、ぽろぽろと『氷の涙』を流していた。

『……あなたたちはだれ……? だれ、なの……? ……あおお兄ちゃん……じゃないの?』

雪女の女の子が、わたしたちを見て悲しく微笑む。
彼女の足元からは、ドクン、ドクンと青い光の脈が商店街全体に広がっている。
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