ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!
『まひろ様! 平様! 見てくださいですの!』
ナナちゃんが指差した先。
商店街の入り口から、一人の男の子が息を切らして走ってくるのが見えた。
「――ココネ!!」
変装のマスクも帽子も、どこかに落としてしまったのだろう。
むき出しの素顔をさらした蒼生くんが、なりふり構わず、こちらへ駆けてくる。
「……ごめん。ずっと、ひとりぼっちにして!」
『あおお兄ちゃん……!』
ココネちゃんの瞳に、ぽろりと一粒の涙がこぼれた。
でも、それはもう、冷たい氷のトゲには変わらなかった。
二人の周りには、もう冷たい風なんて吹いていなかったから。
蒼生くんは、ココネちゃんの小さな体を壊れ物を扱うようにそっと……けれど、力強く抱きしめた。
「ココネは昔、一緒に遊んだ、あやかしの友達なんだ。キッチンカーで、かき氷を食べる約束をしていたんだけど……」
蒼生くんは悔やむように視線を落とした。
「約束……守れなくて、ごめん。あの日、急に子役の仕事が入ったんだ。僕は、君を一人にしてしまった……」
『ううん、いいの。お兄ちゃん、ずっと、私のこと、探してくれていたんだよね?』
ココネちゃんは噛みしめるように続ける。
『私、あの「魔よけ石」に封印されたら、お兄ちゃんが気づいてくれると思ったの。だって、あの石はお兄ちゃんの「縁の場所」だったから』
ココネちゃんの声は、春のせせらぎのように穏やかだった。
その姿を見て、わたしの胸の奥もじんわりと熱くなる。
ナナちゃんが指差した先。
商店街の入り口から、一人の男の子が息を切らして走ってくるのが見えた。
「――ココネ!!」
変装のマスクも帽子も、どこかに落としてしまったのだろう。
むき出しの素顔をさらした蒼生くんが、なりふり構わず、こちらへ駆けてくる。
「……ごめん。ずっと、ひとりぼっちにして!」
『あおお兄ちゃん……!』
ココネちゃんの瞳に、ぽろりと一粒の涙がこぼれた。
でも、それはもう、冷たい氷のトゲには変わらなかった。
二人の周りには、もう冷たい風なんて吹いていなかったから。
蒼生くんは、ココネちゃんの小さな体を壊れ物を扱うようにそっと……けれど、力強く抱きしめた。
「ココネは昔、一緒に遊んだ、あやかしの友達なんだ。キッチンカーで、かき氷を食べる約束をしていたんだけど……」
蒼生くんは悔やむように視線を落とした。
「約束……守れなくて、ごめん。あの日、急に子役の仕事が入ったんだ。僕は、君を一人にしてしまった……」
『ううん、いいの。お兄ちゃん、ずっと、私のこと、探してくれていたんだよね?』
ココネちゃんは噛みしめるように続ける。
『私、あの「魔よけ石」に封印されたら、お兄ちゃんが気づいてくれると思ったの。だって、あの石はお兄ちゃんの「縁の場所」だったから』
ココネちゃんの声は、春のせせらぎのように穏やかだった。
その姿を見て、わたしの胸の奥もじんわりと熱くなる。