ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!
不器用で、いつも失敗ばかりのわたしだけど、このバーコードリーダーがあれば、誰かの『凍った心』を溶かすことができるのかもしれない。

「……よかったな、まひろ」

隣で平が、そっとわたしの頭に手を置いた。
ぽかぽかと温かい。
泥だらけの手だったけれど、その温かさが何よりも嬉しくて、わたしは少しだけ泣きそうになってしまった。

『まひろ様……これを見てくださいですの!』

ナナちゃんが指し示したバーコードリーダーの画面。
そこには、ココネちゃんのデータに、新しい変化の通知が届いていた。

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【品名】春を待つ雪女:ココネ
【価格】思い出はプライスレス
【危険度】なし
【属性】良性

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「ココネちゃん……良かった……」

わたしがつぶやくと、蒼生くんがこちらを向き、まぶしそうに目を細めた。

「まひろさん。……本当にありがとう。君がいなかったら、僕は一生、ココネを救えなかった」

人気アイドルの、テレビでは絶対に見せない『本当の笑顔』。
それは、どんな宝石よりもキラキラ輝いていたけれど――。

「……でも、まだ、終わりじゃないんだ」

蒼生くんの表情が、ふっと真剣なものに変わる。
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