ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!
『まひろ様。今日の運勢は、とても悪いような気がしますの……』

ナナちゃんがうろこを光らせて、アマビエならではの感性で、今日の運勢を察知する。
運勢最悪っ!
ナナちゃん、この状況で、それはもはや追い打ちだよ!

『まひろ様、大丈夫ですの! 「不幸」に思える出来事が起きるのは、実は大きな破滅を避けるための「厄落(やくお)とし」の現象かもしれませんですの!』
『厄落とし……?』

わたしがきょとんとすると、ナナちゃんは詳しい説明をしてくれた。

『意図的に災いを一度、作り出すことで、それ以上の不運を避けることですの! それに悪いことが立て続けに続くのは、好気の前触れですの! きっと、思わぬビックイベントが、まひろ様を救ってくださいますの!』

ナナちゃんはそう言うと、『ふわふわ、くるりん!』と運気アップのダンスを踊ってくれる。
ダンスに合わせて、キラキラした光の粉が、わたしのノートに降り注ぐ。
だけど、ううっ……。
宿題の答えまでは教えてくれない。

「……うん。ナナちゃん、ありがとう!」

それでもぐっとやる気を取り戻したわたしは、必死に宿題とにらめっこした。
だけど、ねばっても、時間は止まってくれない。
キリキリキリ……と、時計の針が、わたしを追い詰める音が聞こえてきそうだった。
< 51 / 121 >

この作品をシェア

pagetop