ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!
「まひろ、中井先生が来たぞ。俺は席に戻るからな」

隣でフォローしてくれた平が、こそっとささやいた。
耳をすませるとコツ、コツと廊下に響く足音が聞こえる。

「ええっ!? うそ!」

そう叫んでも、現実は何も変わらない。
むしろ、最悪の結果として、それはもたらされた。
頭の中が真っ白になって、解きかけの計算式がどこかへ飛んでいってしまったんだ!
うわあっー、最悪!?
この間、商店街で、あんなにカッコよく封印シーンを決めたのに、宿題でノックアウトなんて、妖怪も笑ってるよ!
しかも――。

「宮下……。まさか、今日も宿題を忘れたのか……?」
「あ、それは……」

いつの間にか、中井先生が目の前にいて、わたしの心臓が口から飛び出しそうになる。
すると、中井先生は深々とため息を吐いた。

「……そうか。今日の放課後、宮下は教室に残るように!」
「ええっ!?」

わたしの心は、あっという間にぺしゃんこだ。
まさかの居残り勉強!
もしかして、宿題の未提出分が()まりに()まっていたから!?
その原因に気づくものの、もはや後の祭りだ!
頭を抱えていると。
< 52 / 121 >

この作品をシェア

pagetop