ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!
「あ……!」

思わず、消しゴムを派手に飛ばしてしまう。
コロコロと転がってしまったけれど。

「はい」
「あ、ありがとう……」

蒼生くんがひろって、わたしに優しく渡してくれた。
その瞬間、クラスの女の子たちが「きゃー!」と激しく悲鳴を上げる。
わたしの心も、胸の高鳴りがさらに激しくなって、息が詰まりそうになったけれど――。

「宮下。放課後、宿題を提出してもらうからな。必ず、教室に残るように!」
「……は、はいいい!」

中井先生の厳しい言葉で、ガクンとどん底の現実に引き戻された。
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