ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!
「そうすれば、アマビエに察知されることもないからな。そして、アマビエにバレない範囲で、王の覚醒を(うなが)したり、おまえたちのことを監視していたというわけだ」

思わぬ事実を前にして、わたしたちは石像みたいに固まってしまった。
魔よけ石の封印が解けてから、平の力が解放され始めたのは、怨念妖怪さんの仕業だったんだ!
目の前で呆然とするわたしたちをあざ笑うように、中井先生は続ける。

「すべては予定通り。あやかしの王の覚醒は、まもなくだ。王も、それを望んでおられるだろう」

中井先生はきっぱりと告げると、申し合わせたように手をたたいた。
キンッと高い音が、教室中に響く。
窓ガラスがガタガタと震えたと同時に――。

「……っ、この音。あの時と同じ。くそっ、頭に響く……!」
「平……っ!?」

平が突然、頭を押さえて、苦しみ出した。
わたしは「ガタッ!」と椅子を()って立ち上がると、大急ぎで平の席に向かう。

「たいら……平、大丈夫!」
「……ああ」

平は肩を震わせて、吐き出される息もどことなく切迫詰まっているような気がする。
必死に何とかしなくちゃと思っていても、やはり恐怖の方が勝った。
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