ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!
「……うん。平こそ、大丈夫?」
「ああ。まひろたちが頑張っているのに、俺だけ、へばっているわけにはいかないからな!」

そんなふうに言う平の表情には、複雑な色が入り乱れていた。

「怨念妖怪! まひろには、指一本触れさせねえぞ!」
「王よ、その人間は危険です」

平の叫びに、中井先生はあくまでも冷静に訴えかける。

「さあ、早く、本来の姿にお戻りください。そうすれば、あなた様の成すべきことが自ずと見えてくるでしょう」
「……本来の姿?」

視線を向けると、平はまるで狐につままれたみたいな顔をしていた。
嫌な予感がする。
これ以上、会話を長引かせてはいけない気がした。

『まひろ様、今ですの!  今のバーコードリーダーなら、怨念妖怪のバーコードを読み取れますの!』

ナナちゃんの声に、わたしははっと我に返る。
置かれた状況を思い出すと、意を決して一歩踏み出した。

「……お願い、今度こそ、読み取ってーーっ!!」

わたしは震える両手で、バーコードリーダーをまっすぐに突き出した。
狙うのは、中井先生の首筋でうごめく、あの忌々しい影のバーコード!

ピッ……。

一瞬の静寂の後。
静かな、だけど、力強い電子音が教室内に響く。

「なっ! ……身体の自由が……きかない……!?」

次の瞬間、バーコードリーダーからあふれ出したナナちゃんの『清らかな光』が、中井先生を優しく包み込んでいった。
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