ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!
「でも、この石、前にも見たことがあるような……?」

一歩、一歩、大きな石に誘われるように足を進める。
大きな石に近づくにつれ、どんどん記憶が蘇ってきた。
ああ、そうだ!
ここで、わたしは幼なじみの天音(あまね)(たいら)と出会ったんだ!
小学校に入学したばかりの、歓迎遠足のことを思い出す。
平と出会ったあの日も、今日みたいに、こんな青い空だった。
空はあんなに青くて広かったのに、わたしの世界だけは真っ暗で。
あやかしのせいで、足元ばかり見ていた……。

『ほら、行こうぜ』

泣きじゃくっていたわたしに、平はそう言って手を差し出してくれた。

『でも、わたし、何もできないし、みんなのところに戻っても足手まといになるもん……』
『できなくても、失敗してもいいんだよ』

えっ?
他の人と同じように、できなくてもいいの?
こんなわたしでもいいの?
涙をこらえて必死に顔を上げると、平はまぶしいほどの笑顔で言った。

『だって、俺もうまくできないからな』

得意げに言う平は、しぐさも声もドキッとするほど、かっこよく見えた。

『なあ、俺と一緒にがんばろうぜ。一人でできないことでも、二人なら絶対にできるようになるからな』
『……二人なら』

その言葉は今も昔も、わたしの宝物で原動力だ。
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