ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!
『それにしても、あいつら、損しているよな。こいつらが……あやかしが見えないなんて』
『あなたも、この子たちが見えるんだ……!』

平の何気ない優しさが嬉しい。
たった一人、同じ世界が見える友達がそばにいてくれる。
そのことが、何よりも幸せだった。

『ねえ、これからも、一緒にいてくれる? そばにいてくれる?』

わたしはすがるように言った。

『ああ。おまえが笑顔でいてくれるなら、俺はおまえのそばにいるからな』

こんな不器用なわたしでも、平はそばにいてくれるんだ。
そう思った瞬間、胸がぽかぽかと温かくなった。

『だから、行こうぜ!』
『……うん!』

わたしはしっかりとうなずいて、平の手を取った。

この神社は、平と初めて話した特別な場所。

友達がほしい。
あの日、ずっと諦めるばかりだった願いを、ようやく手に入れた気がする。
平の中に、ちょっとでもわたしがいるって分かったからだ。

「あの時は嬉しかったな……。でも……」

そうつぶやきつつ、わき上がったのは戸惑いだった。

『平様との思い出の場所で、こんなことが起きるなんて……』

わたしの想いを代弁するように、ナナちゃんがぽつりとつぶやく。
石からもれるのは冷たい冷気。
温かい思い出の場所が、今は冷たくて危険な場所に変わってしまった。
そのことがすごく悲しい。
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