ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!
これから現れる相手は恐らく、さらに手強い妖怪だ。
『あやかしの王の配下たち』が、どれほど恐ろしい存在なのか、想像さえできない。
わたしの不安に気づいたナナちゃんが、机の周りをパタパタした。

『まひろ様、大丈夫ですの! まひろ様は一人ではありませんの!』
「ナナちゃん……」

うろこをキラキラと輝かせる、ナナちゃんの言葉には深みがあった。

『ナナたちが、そばにいますの! 元気を出してくださいですの!』

ナナちゃんはそう言うと、『ふわふわ、くるりん!』と運気アップのダンスを踊ってくれる。
ダンスに合わせて、キラキラした光の粉が、わたしのノートに降り注ぐ。
まるで幸運のおまじないのように――。
それを見た瞬間、わたしの心に立ち込めていた不安がさっと散っていった。

「……うん。ナナちゃん、ありがとう!」

わたしは何事もなかったように笑みを作ると、しっかりと前を向いた。

「あ……」

ふと視線を感じて隣の席を見ると、一瞬だけ、平の瞳にさびしそうな影が差した。
でも、どこか安心したような顔で、こちらを見ている。
俺も、そばにいるからな!
そんなふうに言われている気がして、かっと頬が熱くなった。
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