†鑑査委員制度†


「ちょっ!な・・・奈美!」


友だちの金沢さんの発言に、さすがの久保田さんも焦った声をあげた。


「あっ・・・ごめんなさい。私、思った事がついそのまま口に出てしまうの」


いや、それはフォローになっていないよ金沢さん・・・


「いいよ別に。そんな正面きって言われたのは初めてだけど、よく言われるよ。意外だって」


苦笑いを浮かべると、金沢さんも気まずそうに一度小さく頭を下げられた。


その後も2人と適当に会話をしながら、チャイムが鳴った事を機に、それぞれ席につく。


何か・・・思っていたより、金沢奈美にはあくの強い印象がついたな。


どちらかというと、今まで金沢さんは久保田さんの言いなりというか、影響されているように見えていたんだけど、きちんと自分の意見を主張できる子らしい。


一見正反対なタイプに見えるあの2人が、なぜ友達なのか何となく分かった気がした。


放課後、俺は集めたプリントと、通学鞄のショルダーバックを引っさげて、B組に向かった。


しかし、姫宮ミコトの姿はまたしても無く・・・仕方なしに階段を一つ下って、D組の椿千里の元へ訪れた。


教室を覗いてまずホットする。


椿千里は三人の男子生徒と何か話をしている最中だった。


邪魔してしまうのは悪いと思ったが時間もある、思いきって教室の外から椿に声を掛ける。


「椿くん、ちょっといいかなー」


その声に椿千里はギョッとしたように振り返り、俺はその反応にたじろぐ。


えっ?もしかして今、マズかったか?
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