音のない世界で、君に恋をする。
四人が何か焦ったように近づいてきた。
「え、かわい!何、どうしたのこんな可愛い子?名前は?」
「湊が女なんてめずらしー」
何か喋っているけど、早口でよく分からない。
何も答えられず黙っていると、湊さんの口が動いた。
「こいつ、聞こえねーから」
たぶん、そう言っていた。
その言葉に、茶髪の人は目を丸くする。
他の三人も、驚いて言葉が出ないって顔をしている。
だけど、嫌な顔をするわけでもなく、茶髪の彼がにっこり笑いながら、ゆっくり口を動かした。
「俺、結城陽翔。みんな怖くないから、大丈夫だよ」
名前だけをスマホに打って、見せながら喋ってくれた。
「俺は、伊吹颯馬。よろしくな」
陽翔さんの隣に立つ赤髪の人が、にっと笑う。
ガタイが良くて、服の上からでも筋肉ムキムキなのが分かる。
「鷹宮透。取って食おうなんて思ってないから、安心して」
そう言う彼は、黒髪のセンターパートで、リムレス眼鏡をかけている。
優しく微笑む彼は、すごく頭が良さそう。