音のない世界で、君に恋をする。



澪と昼休みを過ごすようになって、三週間近くが経った頃だった。



桜の木はすっかり散って、緑になっていた。





昼休み、いつものように屋上へ行くと、澪の姿が無かった。



いつもは俺よりも先に来てるから、何かあったのかと心配になる。





少し待ってみても来る気配が無くて、教室まで行ってみることに。



もしかしたら、休んでるだけかもしれねぇし。





一年の教室がある階に着いて、澪のクラスが何組か知らないことに気づく。



仕方ねぇから一つずつ教室を覗いてみる。





……てか、連絡先持ってんだし、連絡したほうが早かったな。



歩きながらそう気づいたけど、もうここまで来たし、最後まで探すことにした。





廊下を歩きながら、すれ違う女子たちが俺を見ながらなんかキャーキャー騒いでる。



……あぁ、うるせぇ。



早く屋上に行きてぇ。





さっさと澪を見つけて屋上に行こうと決めて、早足になる。





3組の教室を覗いたとき、後ろの方の席に座る澪の姿が見えた。


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