花束に囲まれた君が残したもの。

ー日が落ちたときー

シーちゃんもユリちゃんも合流して全員で寝そべって空を見た。
飛蝗が跳ねる度にシーちゃんの顔が曇るのが、なんだか申し訳ないけど可愛らしかった。

そしてシーちゃんなりのユリちゃんとの約束の覚悟のようにも見える。
僕はそんなみんなの姿をカメラに納めた。

結局、ひなたぼっこをした後は、かくれんぼや森の探索、シャボン玉やボール遊びなど童心にかえってみんなで遊んだ。

お互い性格も違えば、好きや嫌い、趣味の違いがある人たちが集まっているのに、たった1つ流星群を見るという共通点だけで、同じ時間を過ごすことができることに僕はなんだか感銘した。

この瞬間を取り逃さないとカメラのシャッターを必死で切る。意外と日没まではあっという間の時間だった。

日が落ちると、クワが小屋のランプに明かりをつけた。
一旦山小屋の中にみんな入るのを確認すると、クワが話し始める。

「ついに流星群の予定の時間まで30分ということだけども…!みんな準備はできてるかい?」

みんな各々返事をした。

「流星群見たら解散だけど、これっきりしたくない。ここの小屋はみんなの場所。だからこれからも沢山来て欲しいの。お願いね。」

ツユちゃんは改めて真面目な顔をして言った。

「願い事といえば…みんな流星群へ頼む願い事は決めた?」
ハギが優しく言う。

みんなまた返事をした。
今度は「もちろん」と声が揃う。

「さぁ行くぞ!」

クワが先陣をきって扉を開けた。
外は真っ暗になっていた。
クワの明かりを頼りにみんな後を追う。

みんな自然に日中寝そべっていた順番で、同じ場所に寝転んだ。
クワはそっと明かりを消す。

少し冷たい風が吹いた。
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