第5部 夜明けが世界を染めるころ、悪意の見える伯爵令嬢は王子の執着から逃れられない
裏庭の芝生に腰を下ろすと、
ようやく緊張がほどけて、身体の重さが一気に押し寄せてきた。
ディランも隣に座り込み、肩で息をしている。
すぐにレイが駆け寄り、落ち着いた声で言った。
「殿下、傷を見せてください……ひどい打撲です」
「頼む」
ディランは素直に腕を差し出す。
「本当に容赦なくやられましたね」
レイは手際よく包帯を巻きながら、軽く笑った。
「本当にな」
ディランも苦笑する。
その横で、ユウリが私の前に膝をついた。
「お嬢様、こちらを。傷の消毒をしますね」
「ありがとう、ユウリ」
ユウリは淡々としているのに、
指先はとても優しかった。
そんな静かな手当ての横で――
仲間たちは、相変わらず騒がしい。
「いや〜〜ほんと死ぬかと思った!!」
レオが大の字になって叫ぶ。
「レオちゃん、まだ終わってないわよ。
あんたの罠踏み報告書、あとでまとめるから」
ルイが容赦なく言い放つ。
「えっ!? なんで俺だけ!?」
レオが跳ね起きる。
「3回も罠にかかったせいで合流が遅れたのよ!
本当に反省して!」
ルイが珍しくキレている。
「罠にかかるとかないわ」
テオが冷静に刺す。
「テオも言う!? ひどくない!?」
レオが涙目になる。
そこへアレンとロベルトも加わる。
「お嬢様、本当に大丈夫ですか!?
ああ〜〜やっぱりボロボロじゃないですかぁ!」
アレンが半泣きで騒ぎ、
「アレン、落ち着け。……でも本当に心配した」
ロベルトが真面目に言う。
「2人とも大げさよ」
私は笑って答えた。
ようやく緊張がほどけて、身体の重さが一気に押し寄せてきた。
ディランも隣に座り込み、肩で息をしている。
すぐにレイが駆け寄り、落ち着いた声で言った。
「殿下、傷を見せてください……ひどい打撲です」
「頼む」
ディランは素直に腕を差し出す。
「本当に容赦なくやられましたね」
レイは手際よく包帯を巻きながら、軽く笑った。
「本当にな」
ディランも苦笑する。
その横で、ユウリが私の前に膝をついた。
「お嬢様、こちらを。傷の消毒をしますね」
「ありがとう、ユウリ」
ユウリは淡々としているのに、
指先はとても優しかった。
そんな静かな手当ての横で――
仲間たちは、相変わらず騒がしい。
「いや〜〜ほんと死ぬかと思った!!」
レオが大の字になって叫ぶ。
「レオちゃん、まだ終わってないわよ。
あんたの罠踏み報告書、あとでまとめるから」
ルイが容赦なく言い放つ。
「えっ!? なんで俺だけ!?」
レオが跳ね起きる。
「3回も罠にかかったせいで合流が遅れたのよ!
本当に反省して!」
ルイが珍しくキレている。
「罠にかかるとかないわ」
テオが冷静に刺す。
「テオも言う!? ひどくない!?」
レオが涙目になる。
そこへアレンとロベルトも加わる。
「お嬢様、本当に大丈夫ですか!?
ああ〜〜やっぱりボロボロじゃないですかぁ!」
アレンが半泣きで騒ぎ、
「アレン、落ち着け。……でも本当に心配した」
ロベルトが真面目に言う。
「2人とも大げさよ」
私は笑って答えた。