【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
「その木は、ユービィスト王国の森で自生するものだ」
「......なるほどな。いつ頃気づいた?」
「君が番の記憶を封じられたと知ってから、随分あとさ。
トリス・リーフェント公爵から、生命力溢れる木について、進言があった。
現在、娘のジャスミン嬢が試しに庭で育てていること。
うまくいけば、砂漠化した地域に植林し、緑化を進められるかもしれないこと。
驚いたよ。初めて知ったからね。
私は今まで砂漠化について様々な者と意見交換してきたが、誰一人としてそんな木を知る者はいなかった。
調べてみれば、貴国に自生する木だと判明したが、モーリャント王国ではその木の種子や苗を輸入している記録はなかった。
では、どうやって公爵はその木の種子を手に入れたのか。なぜそんな木があることを知っているのか、と疑問に思ってしまうのは自然なことだろう。
だって、公爵と少し話せばわかる。彼はそこまで植物に詳しいわけではない。
つまり、《《公爵の近く》》に、植物にとても精通した者がいて、
《《その人物が》》、木の種子か苗を入手してきたと考えるのが妥当だろう。
それも、国の有名な学者達、重鎮達を結集しても得られなかったほどの知識を持つ人物が。
公爵はなぜか屋敷で一番草木に詳しいであろう『庭師』ではなく、『《《娘が》》』育てていると言った。
そこまで考えた時ーー
公爵の《《淡い紫色の瞳》》が目に入った。
同時に、私の中で仮説が浮かんだ。
その時はまだ、まさかと半信半疑だったが.....
ジャスミン嬢は、王妃教育を受けていた。
過去、彼女の授業を担当した王城の家庭教師達は皆、口を揃えて褒め称えていたよ。
彼女のとても優秀な《《頭脳》》と、人柄を。
ジャスミン嬢は常に本を持ち歩いていて、
植物に関するものだったという情報まで入手した所で
私の中の仮説は、より色濃く主張し始めた。
甥のコーネルから婚約破棄を受けた、
《《ラベンダー色》》の瞳の、適齢期の娘ーー。
そして、
リーフェント公爵に世間話程度に聞き出した。
《《いつ頃》》からジャスミン嬢は木を育てているのかーー。
それは、フェンリルが番の記憶を失った頃と丁度重なった。
....まぁ、さすがに嫁入り前の娘だからな。
公爵とて、娘がーー
数日家を空けていたとは言いたくないだろう。
あくまで表面だけ尋ね、あとは私が勝手に予想した」
「.....お前らしいな」
「......なるほどな。いつ頃気づいた?」
「君が番の記憶を封じられたと知ってから、随分あとさ。
トリス・リーフェント公爵から、生命力溢れる木について、進言があった。
現在、娘のジャスミン嬢が試しに庭で育てていること。
うまくいけば、砂漠化した地域に植林し、緑化を進められるかもしれないこと。
驚いたよ。初めて知ったからね。
私は今まで砂漠化について様々な者と意見交換してきたが、誰一人としてそんな木を知る者はいなかった。
調べてみれば、貴国に自生する木だと判明したが、モーリャント王国ではその木の種子や苗を輸入している記録はなかった。
では、どうやって公爵はその木の種子を手に入れたのか。なぜそんな木があることを知っているのか、と疑問に思ってしまうのは自然なことだろう。
だって、公爵と少し話せばわかる。彼はそこまで植物に詳しいわけではない。
つまり、《《公爵の近く》》に、植物にとても精通した者がいて、
《《その人物が》》、木の種子か苗を入手してきたと考えるのが妥当だろう。
それも、国の有名な学者達、重鎮達を結集しても得られなかったほどの知識を持つ人物が。
公爵はなぜか屋敷で一番草木に詳しいであろう『庭師』ではなく、『《《娘が》》』育てていると言った。
そこまで考えた時ーー
公爵の《《淡い紫色の瞳》》が目に入った。
同時に、私の中で仮説が浮かんだ。
その時はまだ、まさかと半信半疑だったが.....
ジャスミン嬢は、王妃教育を受けていた。
過去、彼女の授業を担当した王城の家庭教師達は皆、口を揃えて褒め称えていたよ。
彼女のとても優秀な《《頭脳》》と、人柄を。
ジャスミン嬢は常に本を持ち歩いていて、
植物に関するものだったという情報まで入手した所で
私の中の仮説は、より色濃く主張し始めた。
甥のコーネルから婚約破棄を受けた、
《《ラベンダー色》》の瞳の、適齢期の娘ーー。
そして、
リーフェント公爵に世間話程度に聞き出した。
《《いつ頃》》からジャスミン嬢は木を育てているのかーー。
それは、フェンリルが番の記憶を失った頃と丁度重なった。
....まぁ、さすがに嫁入り前の娘だからな。
公爵とて、娘がーー
数日家を空けていたとは言いたくないだろう。
あくまで表面だけ尋ね、あとは私が勝手に予想した」
「.....お前らしいな」