【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
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すっきりと澄んだ青色が、どこまでも続いていく。
雲ひとつなく晴れ渡る空も、燦々と降り注ぐ太陽も。この良き日を心から祝福してくれていた。
集まった参列者達は、皆、優しげな笑みを浮かべている。
「だめだ」
「.....フェンリル様」
「.....だめだ、だめだ。絶対、だめだ」
「............」
「うっ....」
そんな中、めでたい日の真っ青な空を、まだ眺められない者がいた。
繊細で上品なベール。
ひと針ずつ丁寧に刺された、ジャスミンの花と狼の刺繍がスカートを彩るウェディングドレス。
花婿が花嫁へ贈ったパープルサファイアのネックレス。
そして、結い上げた黒く艶のある髪を飾る、瑞々しいジャスミンの生花。
花嫁のチャームポイントである眼鏡も、今日は特別仕様だ。細く優美なフォルムで、ドレスやベールに合うものをつくった。
そのひとつひとつが、今日改めて愛する人と結婚式を迎えるジャスミン・ウィルフォードを、一際美しく煌びやかに包んでいた。
彼女の目の前に立つフェンリルは、質の良い艶のある生地で誂えたタキシード。胸元にはもちろん、花嫁とお揃いのジャスミンの花が挿してある。
晴れ舞台のために磨き上げられた耳や尻尾は、銀の艶々の毛並みがより一層輝きを放っていた。
その顔立ちも逞しい体躯も相まって、とにかく全てが麗しい。幾度となく花嫁の口からうっとりとしたため息が漏れている。
けれど、彼の表情は何かに葛藤している様子だ。
愛する番であり、今日の主役の妻が、あまりに美しすぎてーー。
「君が....」
「.........?」
「君が.....っ、美しすぎるのがいけない」
「........っ」
「そんな綺麗な姿で、俺以外に笑顔を向けるなんて許せない。
着飾るのは、俺の前だけにしてほしい。
だめだ、だめだ。
.....君を誰の目にも触れさせたくない!」
妻への独占欲が溢れて止まらないのだ。
すっきりと澄んだ青色が、どこまでも続いていく。
雲ひとつなく晴れ渡る空も、燦々と降り注ぐ太陽も。この良き日を心から祝福してくれていた。
集まった参列者達は、皆、優しげな笑みを浮かべている。
「だめだ」
「.....フェンリル様」
「.....だめだ、だめだ。絶対、だめだ」
「............」
「うっ....」
そんな中、めでたい日の真っ青な空を、まだ眺められない者がいた。
繊細で上品なベール。
ひと針ずつ丁寧に刺された、ジャスミンの花と狼の刺繍がスカートを彩るウェディングドレス。
花婿が花嫁へ贈ったパープルサファイアのネックレス。
そして、結い上げた黒く艶のある髪を飾る、瑞々しいジャスミンの生花。
花嫁のチャームポイントである眼鏡も、今日は特別仕様だ。細く優美なフォルムで、ドレスやベールに合うものをつくった。
そのひとつひとつが、今日改めて愛する人と結婚式を迎えるジャスミン・ウィルフォードを、一際美しく煌びやかに包んでいた。
彼女の目の前に立つフェンリルは、質の良い艶のある生地で誂えたタキシード。胸元にはもちろん、花嫁とお揃いのジャスミンの花が挿してある。
晴れ舞台のために磨き上げられた耳や尻尾は、銀の艶々の毛並みがより一層輝きを放っていた。
その顔立ちも逞しい体躯も相まって、とにかく全てが麗しい。幾度となく花嫁の口からうっとりとしたため息が漏れている。
けれど、彼の表情は何かに葛藤している様子だ。
愛する番であり、今日の主役の妻が、あまりに美しすぎてーー。
「君が....」
「.........?」
「君が.....っ、美しすぎるのがいけない」
「........っ」
「そんな綺麗な姿で、俺以外に笑顔を向けるなんて許せない。
着飾るのは、俺の前だけにしてほしい。
だめだ、だめだ。
.....君を誰の目にも触れさせたくない!」
妻への独占欲が溢れて止まらないのだ。