【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
「ジャスミン.....っ」
「フェンリル、様....」
暴れ出す本能のまま、抱きすくめそうになって、何とか思いとどまる。そっと、髪やドレスを崩さぬよう配慮しながら、柔らかな唇に己のものを重ねる。
うっとりと受け入れてくれる番への愛が、また溢れる。
「だから....安心して下さいませ。
私は、あなた以外、見えませんわ。
それに、私は大好きなあなたと結婚式がしたいです。
以前は....番の方がいずれ戻ることを考えて、控えた方がいいと思っていましたから」
「ああ。そうだな。では行こう」
「ええ!嬉しいです」
「可愛い....。愛している、ジャスミン。
二人きりになったら....沢山君をーー」
耳にぽそりと吹き込まれた言葉。
ジャスミンの顔がカァと真っ赤に染まって、目が潤む。
彼女は恥ずかしさで言葉にできず、そっと首を縦に振った。