【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?


「おめでとうーー!!」

「おめでとうーー!ウィルフォード公爵!公爵夫人!」

 色とりどりのフラワーシャワーが舞う中を、二人歩いていく。

 皆からの祝福が、幸せな彼らを包み込んだ。

 参列者の中には、ヴォルフ陛下やエナメル王妃、テリウェル陛下、留学中に『リルハ嬢』としてお会いしたシルヴァ王女、マーナガルム王子の姿もあった。
 もちろん花嫁の両親、トリス公爵とミルラ夫人の姿も。

 幾つもの赤や白の薔薇のアーチがかかる、青々とした広い芝生。

 白のテーブルクロスがかけられた机には、目にも鮮やかな菓子や軽食、ドリンクが並べられている。

 神の前での宣誓や誓いのキス、フラワーシャワーの祝福を経て、参列者達は、思い思いに談笑したり、食べ物を取り分けに行ったりと、楽しんでいる。

 あたたかな笑い声が、そこかしこで響く。


「おめでとう、ジャスミン。とても綺麗だよ」

「ええ.....本当に。すごく綺麗よ。妖精のように可憐だわ」

「もう、お父様もお母様も、褒めすぎですわ。

けれど、ありがとうございます。
私、今とっても幸せですわ。

お父様とお母様が、私を育てて下さったおかげです....」

「ジャスミン.....良かった、良かった。

ウィルフォード公爵。本当に娘を大切にして下さって、感謝しかありません。

こんな、あたたかな結婚式までーー。

親として、娘の笑顔が見られて実に嬉しい。

どうぞこれからも、末長く娘を宜しくお願いします」

 父・トリスが頭を下げた。

「ええ、もちろんです。
遠い所をお越しくださり、ありがとうございます。

義父上、義母上。
またいつでも、遊びに来てくださいね。

妻が喜びますし、私も嬉しいので」

「まぁ、ありがとうございます。
ぜひ、また遊びにうかがわせて頂きますわ」

 家族の笑顔が、繋がっていく。
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