【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
リーフェント家の庭でタネ明かしがあった日ーー。
ジャスミンはテリウェル陛下に、試したいことがあると相談を持ちかけた。
フェンリルの薬を作り上げる過程で、目覚めた力。
僅かながらの魔力だが、植物達の声を聞ける力を何かに活かせないかと考えた。
そして思ったのだ。
水不足や砂漠化に悩む、モーリャント王国。
自国の土に自生する植物達、特に、より深くまで根を張る木々達に、土の潤い具合を尋ねてみるのはどうだろうかと。
もしかすると、貴重なヒントになるのではないかとーー。
実は、植物に詳しいジャスミンに植林に加えて、砂漠化や水不足に対し何かできることはあるか、意見を聞きたかったテリウェル陛下は、この思いつきにすぐさま賛同した。
結論から言うと、これが大当たりだった。
その日のうちに、ジャスミンとテリウェル陛下は行動にうつした。
帰宅する日が伸びたが、再び海を渡って二国間を行き来する時間がもったいないと感じたのだ。
最初は、テリウェルと過ごさなければならないのを渋ったフェンリルだが、一緒について回ることで同意。
急遽、知らせを飛ばし休暇を伸ばした。
まずは、特に水不足に悩む地域に足を伸ばし、植物の声を聞く。次々と聞いて回っていると、地層深くの土の渇き具合にやはり差があることが判明。
特に、植物の声の反応が良かった場所に、地図上で印をつけていった。