【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
一気に全てを回るのは不可能なので、まずはその印をつけた場所から掘り進めてもらうということで落ち着き、報告を待った。そして、今まさに良い報告をもらったのだった。
「『太陽の雫』についても、現在、幾つかの場所で植林中だ。うまくいけば、徐々に範囲を広げていこうと思っている」
「ええ、もし何か躓くことがあれば私も一緒に考えますわ」
「本当に感謝する。できれば水脈については、定期的にお願いしたいのだが、良いだろうか。」
「もちろんですわ。モーリャント王国が良い方向へ向かうのは、私にとっても喜ばしいのです。いつでもご協力致します」
「ああ、助かるよ。よろしく頼む」
「はい」
「.....その時は、またついていく」
「ふふ、ええ。わかりました、フェンリル様。お仕事の都合が良ければ、お願いします」
「うむ」
不満気ではあるものの、承諾してくれた夫に、ジャスミンは微笑みかけた。
「フェンリル叔父上」
一段落した会話を耳にして、次はシルヴァ王女が半歩前に出て、二人に向き合った。