【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
.......あの違和感も『混血種』だからか?
本音を言えば、彼女に会った時少しだけ違和感を感じた。
艶のある毛並みにラベンダー色の瞳がこの世のだれより美しかった。
どう見ても同族であるはずなのに、どうしてか彼女の姿がしっくりこない。そんな不思議な感覚に襲われて思わず尋ねてしまった。
「....まだ何か気になることが?」
考え込んでいると兄 ヴォルフが覗き込んできた。
「少し.....。ですが」
.....明日から街を案内する約束を取り付けた。
その時間で彼女と仲を深められるよう、頑張ればいい。
彼女との仲が深まれば自然と何か見えてくるかもしれない。
「.............?」
「いえ、何でもありません。それで兄上。明日からしばらく休暇を頂きたいのです。騎士団のことは、副団長のケインにすべて指示しております」
「それはいいが。においがわからないのならば、そう一気にまくしたてては逆効果なのでは?もっとゆっくり....」
兄の言葉を遮る様に言葉を続けた。
「彼女は王都に住んでおりません。家名も教えてくれませんでした。自分も伏せたのでお互いさまですが」
「.....うむ」
「胸騒ぎがするんです。彼女と早く仲良くなっておきたい。お願いします」
「わかった」
「ありがとうございます」
こうして、夜は更けていったーー。