【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
嬉しくて口の端がむずむずした。
無意識に緩む頬に気づかれないよう、フルーツを口いっぱいに放り込む。
果物の爽やかな酸味に、頬がきゅっと締まった心地がした。
「くっ。くくく。そんなに慌てなくても果物は逃げない」
「..........っ」
フェンリル様には笑われてしまったけれど。
「さて、もういい時間だ。これを食べたら帰ろうか」
「え、ええ」
そして、片付けを済ませてまた王都へ戻った。
翌日も休みをとっているとフェンリル様が言って、少し浮き立つ自分に驚いた。
昨日はあった「ひとりでまわりたい」という気持ちは綺麗に消えていたーー。