【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
「今日はどこに行きたい?」
「夜市を見てまわりたいです」
「夜市か。わかった。少し遅くなるが大丈夫か?」
「はい。フェンリル様は大丈夫ですか?」
「ああ、問題ない」
翌日。私たちは街を歩いていた。
街歩き用にと選んだ、襟付きのワンピースの裾がふわふわ揺れた。フェンリル様は襟付きのシャツにパンツスタイル。
約束した時間に迎えに来てくれたフェンリル様と、今日の予定を決めていく。
「夜市まではまだ少し時間があるな」
そう言って思案顔になったフェンリル様は、何か思いついたのか、私の手を引いていく。
入り組んだ路地をいくつか曲がって着いた先に、大きな煉瓦造りの建物が建っていた。
薄い色合いのレンガでつくられた壁には緑の蔓が伸びていて、レトロな雰囲気だ。
「ミーナは植物が好きだろう。もしかしたらここも喜ぶんじゃないかと思ってな」
「うわぁ。すごく大きな花屋さんですね」
透明のガラス扉越しに、店内が見えた。
色とりどりの花がそこかしこを彩っている。
「ああ。ここは王都いちと言われてる。種類も豊富だ。気にいるものがあるかもしれない」
「はいっ」
◇
中に入ると、ふわりとたくさんの花の香りがした。
「綺麗....」
うっとりと店内を見回す。
適切に管理された花は、元気に花びらを広げている。
私はフェンリル様と並んでゆっくり店内を回った。
しばらく進んだところで足を止める。
奥のある一角に視線が釘付けになった。そこには様々な形の葉をピンと張るハーブが、ずらりと並んでいた。
フェンリル様も同じ場所で足を止め、私とは違う一角を見遣った。
「これ.....」
「ミーナ、これ.....」
声も同時にあげる。私は言いかけた言葉を一旦のみこんで、フェンリル様の指さす先に視線を向けた。
「君にプレゼントしたいのだが。君の瞳と同じ色でとても綺麗だろう?」
そこにはラベンダー色の花が咲いていた。
とても綺麗だ。瑞々しくていい香りがしてーー。
「.....すごく綺麗ですね」
でもーー。
「夜市を見てまわりたいです」
「夜市か。わかった。少し遅くなるが大丈夫か?」
「はい。フェンリル様は大丈夫ですか?」
「ああ、問題ない」
翌日。私たちは街を歩いていた。
街歩き用にと選んだ、襟付きのワンピースの裾がふわふわ揺れた。フェンリル様は襟付きのシャツにパンツスタイル。
約束した時間に迎えに来てくれたフェンリル様と、今日の予定を決めていく。
「夜市まではまだ少し時間があるな」
そう言って思案顔になったフェンリル様は、何か思いついたのか、私の手を引いていく。
入り組んだ路地をいくつか曲がって着いた先に、大きな煉瓦造りの建物が建っていた。
薄い色合いのレンガでつくられた壁には緑の蔓が伸びていて、レトロな雰囲気だ。
「ミーナは植物が好きだろう。もしかしたらここも喜ぶんじゃないかと思ってな」
「うわぁ。すごく大きな花屋さんですね」
透明のガラス扉越しに、店内が見えた。
色とりどりの花がそこかしこを彩っている。
「ああ。ここは王都いちと言われてる。種類も豊富だ。気にいるものがあるかもしれない」
「はいっ」
◇
中に入ると、ふわりとたくさんの花の香りがした。
「綺麗....」
うっとりと店内を見回す。
適切に管理された花は、元気に花びらを広げている。
私はフェンリル様と並んでゆっくり店内を回った。
しばらく進んだところで足を止める。
奥のある一角に視線が釘付けになった。そこには様々な形の葉をピンと張るハーブが、ずらりと並んでいた。
フェンリル様も同じ場所で足を止め、私とは違う一角を見遣った。
「これ.....」
「ミーナ、これ.....」
声も同時にあげる。私は言いかけた言葉を一旦のみこんで、フェンリル様の指さす先に視線を向けた。
「君にプレゼントしたいのだが。君の瞳と同じ色でとても綺麗だろう?」
そこにはラベンダー色の花が咲いていた。
とても綺麗だ。瑞々しくていい香りがしてーー。
「.....すごく綺麗ですね」
でもーー。