【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
◇
5日目の早朝、鳴り響いた馬の蹄の音と大勢の足音。隣国・ユービィスト王国の軍が我が国に攻め入り、あっという間に城まで到達。
獣人国の精鋭たちに、我が国の武力で到底敵うはずもなく、すぐさま陥落したーー。
玉座の前に膝をつき、首に剣先を向けられる国王の顔には、もう抵抗の色などなかった。ただ静かに.....自分たちの愚かな行いを認めて受け入れていた。
主要貴族や大臣たちは、ユービィスト王国の者たちに隅に束ねられ、二人の様子を息を呑んで見守っていた。
「私は、ユービィスト王国騎士団 団長 フェンリル・ユービィストだ。オズウェル・モーリャント国王陛下で間違いないな」
「.....ああ」
「此度のシルヴァ・ユービィスト王女に対する行い、我がユービィスト王国 ヴォルフ国王陛下は見逃せないと申している。.....負けを認めろ」
「....認める。....我がモーリャント王国は、国王オズウェル・モーリャントの名のもと、ユービィスト王国に敗北したことを宣言する」
俯けていた顔をゆっくり上げ、強く、はっきりと。その場に響き渡る声で宣言した。
「....いいだろう」
団長フェンリルは、他の団員にオズウェルを捕えるよう視線で促し、剣をおさめた。
「....《《ひとつ聞きたい》》。これはヴォルフ陛下ではなく、私個人の質問だ」
次の瞬間、騎士団の団長ではなく、フェンリルとしての顔をのぞかせ、低い声で訊ねた。
5日目の早朝、鳴り響いた馬の蹄の音と大勢の足音。隣国・ユービィスト王国の軍が我が国に攻め入り、あっという間に城まで到達。
獣人国の精鋭たちに、我が国の武力で到底敵うはずもなく、すぐさま陥落したーー。
玉座の前に膝をつき、首に剣先を向けられる国王の顔には、もう抵抗の色などなかった。ただ静かに.....自分たちの愚かな行いを認めて受け入れていた。
主要貴族や大臣たちは、ユービィスト王国の者たちに隅に束ねられ、二人の様子を息を呑んで見守っていた。
「私は、ユービィスト王国騎士団 団長 フェンリル・ユービィストだ。オズウェル・モーリャント国王陛下で間違いないな」
「.....ああ」
「此度のシルヴァ・ユービィスト王女に対する行い、我がユービィスト王国 ヴォルフ国王陛下は見逃せないと申している。.....負けを認めろ」
「....認める。....我がモーリャント王国は、国王オズウェル・モーリャントの名のもと、ユービィスト王国に敗北したことを宣言する」
俯けていた顔をゆっくり上げ、強く、はっきりと。その場に響き渡る声で宣言した。
「....いいだろう」
団長フェンリルは、他の団員にオズウェルを捕えるよう視線で促し、剣をおさめた。
「....《《ひとつ聞きたい》》。これはヴォルフ陛下ではなく、私個人の質問だ」
次の瞬間、騎士団の団長ではなく、フェンリルとしての顔をのぞかせ、低い声で訊ねた。